貴景勝複雑…全勝ターン まげつかまれ反則勝ち 九州場所8日目

 何とも言えない表情で貴景勝は花道を引き揚げた。3分に迫る長い相撲の末、押し倒されて土俵下へ転落。軍配は逸ノ城に上がったが、勝負審判から物言いがついた。協議されたのは土俵際ではなく、序盤の攻防。逸ノ城がまげをつかんだとして反則負けとなった。思わぬ形でストレート給金を決めた大関は「負けるより勝った方がいいけど、内容が大事なので」。反省の言葉を続けた。

 伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)は「(逸ノ城が)まげをつかんで、引っ張って動きが止まっての相撲だから。その時点で負け」と説明。まげをつかまれた後に右で前まわしを引かれた貴景勝が、おっつけると両者は動けなくなった。最後は逸ノ城にもろ差しを許し、一気に運ばれた。

 7月の名古屋場所2日目の逸ノ城戦は、立ち合いで頭からぶつかって首を負傷。翌日から休場した。因縁の相手に、かど番を辛くも脱した先場所は、もろ手突きから押し込んだものの、上手投げに屈した。「(立ち合いが)怖くなったら相撲をやめた方がいい」。低く頭からいった立ち合いに気概がにじんだ。

 後味の悪さは残ったとはいえ、2度目の賜杯を手にした昨年の11月場所(東京開催)以来となる8連勝ターン。初優勝も2018年の九州場所だった。心身ともに復調ぶりを示しながら白星を重ねる大関は「後半戦へ気持ちを一からつくり直していきたい」。3度目へ突き進む。 (向吉三郎)

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