「ヒーローはあくまでアフガン人」現地で写した“中村イズム”30枚

 アフガニスタンで人道支援に尽くした医師、中村哲さんと共に働いた写真家で、京都芸術大准教授の中山博喜さん(46)=福岡市出身=が、中村さんの姿や用水路建設の様子を切り取った写真集「水を招く」(赤々舎)を出版した。25日から同市中央区で個展を開く。中村さんが銃撃され命を落として間もなく2年。中山さんは「先生亡き後も現地で活動するアフガンの仲間たちに思いをはせて」と話す。

 一心不乱にショベルカーを操る中村さんや、用水路に水が流れるのを喜ぶ子どもたち…。同区今泉の個展会場には、60点を収めた写真集から選んだ約30点が飾られている。

 中村さんが現地代表だった非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)のワーカーとして2001年から約5年働いた中山さん。任された会計の合間に撮影し、「大半は発表予定のない私的な写真」のはずだった。帰国後、母校に就職し、写真は研究室に眠った。

 中村さんの訃報をきっかけに写真を見返す。「日本人がやっちゃいけない。ヒーローはあくまでアフガン人」。自立する力を養う支援の大事さを説くなど「中村イズム」がよみがえってきた。活動への理解につながればと6月に出版した。「今となっては貴重な記録。多くの人にアフガンを知ってほしい」

(山口新太郎)

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 28日は同市早良区のももちパレスで講演、事前予約制で参加費500円。個展はイタリア会館・福岡内のギャラリーで無料、12月5日まで。問い合わせはペシャワール会=092(731)2388。

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