接戦に弱さ…常勝軍団の誤算 フル稼働続いた救援陣にほころび

検証2021福岡ソフトバンクホークス

 常勝軍団の誤算を雄弁に物語る数字がある。8勝19敗。4位に沈んだ今季の1点差試合の成績だ。4年連続日本一の昨季は17勝16敗。範囲を3点差まで広げれば、昨季の38勝29敗に対して、今季は30勝46敗と接戦での弱さが浮き彫りになる。

 昨季までの強さについて、誰もが「ブルペンが支えてきた」と口をそろえる。ただ、今季は長く中心となってきた八回のモイネロ、九回の森が故障などで振るわず、岩崎、手術明けの甲斐野、経験の浅い板東や津森らも好投が続かなかった。

 象徴的な試合は9月30日の西武戦だ。5月に左肘を手術し、9月上旬に約4カ月ぶりに戦列復帰した森が2点リードの九回に登板。3失点して痛恨の逆転負けを喫し、クライマックスシリーズ圏内の3位楽天との差は1・5ゲームに開いた。

 森山投手コーチは後に「本当ならもっと期間が必要だった。申し訳ない気持ち」と明かした。急仕上げで復帰した森の防御率は、最終的に昨季の2・28から4・03に悪化。重責を担う「ポスト森、モイネロ」の育成は来季の明確な課題だ。

 秋季キャンプで藤本監督は「できるだけ中6日で回すため、先発陣を多くつくってほしい」と要望。新たな先発候補には来季6年目の田中らも挙がる。先発陣の強化も進めて、フル稼働が続いてきた救援陣の負担軽減につなげる青写真を描く。

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