V4の代償、遅れた世代交代 本気度問われるチーム改革

検証2021福岡ソフトバンクホークス

 今季の低迷には、ポストシーズンをフルに戦い続けてきた蓄積疲労の影響もあった。工藤監督が就任した2015年から20年までの6シーズンでBクラスが一度もなかったのは、12球団でソフトバンクだけ。その間に主力野手の多くが30代になっていた。

 両ふくらはぎが万全でない今宮は休養を挟んでの出場を強いられ、膝に不安がある中村晃も成績を落とした。柳田もアキレス腱(けん)などに不安を抱えての出場が続いた。12球団屈指の戦力もベストメンバーがなかなかそろわなかった。

 昨季までの4年連続日本一の陰で、世代交代も遅れた。新任の小久保ヘッドコーチは「レギュラーがしっかり数字を出せば、チームの成績もついてくる」としたが、ベテラン陣が不振に陥り、グラシアルの離脱やデスパイネの不振も響いた。

 近年は打線の顔ぶれがほとんど変わらず、出場機会に恵まれなかった若手の経験不足も低迷の一因となった。86試合に出場した三森以外に目立った若手の台頭はなく、リチャードが9月に昇格して7本塁打を放ったが、流れは変わらなかった。

 今秋から特別チームアドバイザーを兼任した王球団会長は「この世界は毎年が世代交代。ユニホームを脱ぐまでは前に進むしかない」と強調する。新たに就任した藤本監督も秋季キャンプで横一線の競争を明言した。小久保ヘッドコーチは新たに2軍監督として若手育成を担う。来季はチーム改革への本気度も問われる。

 (ホークス取材班)

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