耕運機は買ったけど… 「振り返れば未来」(24)

【聞き書き】農民作家 山下惣一さん

 1959(昭和34)年、父親にねだり、わが家は初めて耕運機を買いました。現金で24万5千円。その年の生産者米価が1俵(60キロ)3880円ですから、ざっと米63俵分。わが家の1年分の米代金をそっくり充てても足りません。

 「これで一文もなかごとなった」。こつこつためてきたわが家の預金がこれで消滅したらしく、母がポロポロ涙をこぼしたのを昨日のように覚えています。...

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