福岡・豊前の三セク、バイオマス焼却灰を無断処理 県の許可証偽造か

 福岡県豊前市の第三セクター「豊前開発環境エネルギー」(白石康彦社長)が、木質バイオマス発電の焼却灰を受け入れる許可を得ないまま取り扱っているとして、同県環境部が指導していることが3日、分かった。同社の許可証は、一部について県発行の文書ではないと県が認めており、偽造した疑いも出ている。焼却灰の処理施設は現在停止中で、指導を受け同社が自主的に止めたとみられる。

 同社は2014年6月、企業10社と同市が出資して設立。九州電力石炭火力発電所から排出される石炭灰を建材や水質改善などに役立つ石炭灰造粒物として再資源化するのを業務としてきた。

 ところが同市で20年1月に営業運転を始めた豊前バイオマス発電所、今年操業を始めた苅田バイオマス発電所(同県苅田町)などの焼却灰処分も請け負ってきた。その際、偽りの許可証を示し契約していたという。

 同県京築保健福祉環境事務所(行橋市)によると、廃棄物処理法では、石炭火力発電所の焼却灰の再生処分で許可を受けた場合、その取り扱いに限定される。木質バイオマス発電所の焼却灰の再生処分をするためには、新たに処分内容を拡大、変更することが必要と定めている。

 同社の許可証は、裏面にバイオマス発電の焼却灰受け入れを追記する形で示しており、通常の許可証にはないスタイルという。

 同県環境部は、許可証通りの運営を求めるなどの指導をしたことを認めた上で「現在、事実関係を調査中」としている。

 施設の停止によってバイオマス発電所の焼却灰の受け入れが滞ることになり、周辺発電所の操業にも影響を与えそうだ。豊前市の後藤元秀市長は「市が出資する三セクであり、事実だとすれば非常に遺憾だ」と述べた。同社は「社長が不在のため何も答えられない」としている。

 (百合直巳、石黒雅史)

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