平松洋子著『父のビスコ』 記憶の道しるべ…食べ物

 食べ物が、記憶を呼びさます道しるべになることがある。旅先のソウル、市場の塩辛屋で薄いピンク色が透けて見えるガラス瓶を見た瞬間、著者は幼い頃の食卓へと連れていかれる。瓶の中身は「つ」の字にくるんと曲がった小さなエビ。噛(か)んで、しゃりんと崩れる感触も同時に思い出す。

 記憶の中でサクマの缶入りドロ...

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