鳥インフル対応中「可能なら親睦野球に参加を」熊本県課長がメール

 熊本県南関町で発生した鳥インフルエンザに対応する県職員派遣を巡り、県農林水産部の課長が九州各県対抗の親睦野球大会に参加する一部職員の日程を調整するよう、関係部署にメールで求めていたことが6日分かった。県は「防疫作業は目標通り完了しており、問題があったとは認識していない」と話している。

 県によると、九州各県の農業土木部門の職員による野球大会が4日昼に熊本市内で予定されていた。課長は鳥インフルエンザの疑い例発生を知った2日午後4時ごろ、参加メンバー約20人が所属する各部署に「鳥インフル対応の優先は当然だが、可能であれば大会に参加できるよう調整をお願いする」という趣旨のメールを送信した。

 その後、各部署は発生72時間以内の埋却処分完了に向け動員計画を作成。参加予定だった職員のうち15人ほどは派遣の日時が重ならず大会に参加した。残りのメンバーは理由は不明だが、参加しなかったという。

 6日午前、県に「鳥インフル対応より、野球が優先されて動員計画が組み直された」という告発文が届き、事態が発覚した。県は「家族の都合など、職員の希望は広く聞いており、(メールは)その一つと捉えている」と説明。野球大会を理由とした動員計画変更についても「現時点で確認していない」と回答した。

 課長は取材に対し「野球大会への参加中止もやむを得ないことはメールに記載していた」と話した。

 県では3日午前4時に鳥インフルエンザの陽性が確定。飼育する肉用鶏の殺処分などのため県職員ら延べ約1600人を動員し、5日午前に埋却を完了した。

 (綾部庸介)

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