ぬるむ別府温泉ほっとけん 50年で温度9度低下も 大分県、掘削規制を拡大

 全国有数の温泉地・大分県別府市で、温泉の温度低下が懸念されている。この50年間で9度近く温度が下がった地域もある。県は来年4月から温泉上流部の山側にある2地域を、温泉の新規掘削を認めない「特別保護地域」に指定し、温泉県・大分を守るための取り組みを強化する。 (吉村次郎、井中恵仁)

 同市には現在3カ所の特別保護地域があり、新たな地域の指定は54年ぶり。県などによると、別府の温泉では1960年代から温度低下が確認されている。観光客にも人気の竹瓦温泉の源泉は、62年の59度が2017年には50・5度まで低下。関連は不明だが、19年には観光施設「地獄蒸し工房鉄輪」で、食材を蒸す蒸気が減ったため臨時休業した事例もあった。

 市内の温泉は山側の上流域の方が熱く、地下を通って海側の下流に行くほど雨水と混ざり温度が下がる。このため、学識者らでつくる「県環境審議会温泉部会」は、JR別府駅前や亀川温泉などを含む下流の温泉街に影響を及ぼす「西部」「南立石」の2地域、計約400ヘクタールで、掘削制限を行うことを決めた。「西部」には鉄輪温泉の一部が含まれ、「南立石」は「杉乃井ホテル」などが立つ観海寺温泉や堀田温泉がある。

 県は温度低下の一因に、近年進む地熱発電の開発があると見ている。県と市が実施したシミュレーションによると、「南立石」で地熱発電を新たに500キロワット行った場合、下流域の市中心部では100年間で約50度から13度ほど低下し、高温泉とされる42度を下回るとの結果が出た。現状維持なら約5度の低下にとどまるという。

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