夫妻デュオiimaが届ける「いい間」と「いい今」 me music特別編22日出演

 極上の歌声に合わせ、魚たちが舞う-。ニュースサイト「西日本新聞me(ミー)」のオンラインライブ「me music」は22日午後7時から、福岡市在住の夫妻デュオ「iima」(イーマ)を迎え、スペシャル版を無料配信する。会場は同市東区の水族館「マリンワールド海の中道」の外洋大水槽前。新型コロナウイルス禍との闘いが続いた2021年の年の瀬に「来年が穏やかな年になりますように」との願いを込め、美しい歌と映像を届ける。ライブを控えた2人の声を聞いた。(構成・永松幸治)

 ボーカルの永山マキさんが紡ぐ真っすぐな言葉とギターのイシイタカユキさんが奏でる優しい音色。iimaの2人は「日常がちょっと違った景色に見えてくる」をコンセプトに音楽活動をしている。

 イシイ「日常ってみんなが当たり前に過ごしているけど、実はこの状態はすごく素晴らしいことで、(iimaの音楽が)その大切さに気づくきっかけになってくれたらと思っています。歌詞もそうだけど、それだけでなくマキちゃんは感情を前面に出して歌うので、その表現を聴いたり見たりすることで、共感したり気づいたりしてくれるものがあると思います」

背中を押した「人生は一度きり」

 2011年、東日本大震災を機に、2人は東京から福岡市に移住した。

 イシイ「それまで普通に生活していたのに、多くの方が亡くなり、仕事もできなくなった。今までってこんなに幸せだったんだって」

 永山「震災時は、まだ子どもが5カ月で大変でした。能古島の友人に声を掛けてもらい1カ月ほど福岡へ滞在しました。その後、一度東京に戻り、2人で話し合って移住を決めました。能古島から見えた景色に圧倒されたんです。島の森、その先に博多湾、その奥に市街地…。こういう所で作曲できたらなあ、ピアノを持ち込みたいなあと思いました。でも、いざ不動産店で物件を探し始めると怖くなって。そうしたら、イシイさんが『人生は一度きりだから新しい場所に足を踏み出してみよう』って背中を押してくれました」

 イシイ「福岡に住んでみて感じたのは僕たちの存在価値をそのまま受け入れて認めてくれる土壌があったこと。僕らをそのまま受け入れてくれました。自然がたくさんあるぜいたくな環境で音楽活動ができて、そこから新しい曲が生まれています」

永山マキさん

 以前は永山マキ&イシイタカユキで活動していた2人。どうして「iima」になったのだろう。

 イシイ「告知などで表記する時に長くてスペースを取っちゃう。それで、イシイとマキのアルファベットから名前を決めました。『いい間』っていう意味もあります。余白ってすごく大事だと思っていて、誰かが何かを感じる空間があってほしいと思う。『いい今』という意味も込めています。今さえ良ければいいという意味ではなく、今を生きるということは、これまでの過去を肯定することにもなる。また、『いい今』はいい未来にもつながっていきますよね」

 永山「説明が上手ね(笑)。他に『ヒライテル』『野良インコ』という案も出したんだけど、イシイさんが首を縦に振ってくれませんでした(笑)」

 温かく優しい調べは、福岡・九州の地場企業のコマーシャル(CM)などに数多く採用されている。

 永山「CMは企業の宣伝ではあるけど、その企業で働く人たちがどういう背景や思いで働いているかとか、日々の努力や日常を支えてくれていることを認識できるものでもある。例えば、ガス会社のCMで歌った『灯がともるのはなぜ』っていう歌詞。その裏側で頑張っている人を想像してほしいと思った。物流企業のCMでは『当たり前を当たり前にするのがしごと』と歌いました。いろいろなことをもっと知れば、もっと世界は良くなる、想像できれば他人に優しくなれる。言葉にすればチープになるけど、音楽で世界が少しでも平和になればという思いでやっています」

一人ではたどり着けない 出会いに感謝

 お寺やカフェ、山、生花店…。ユニークな場所でのライブも多い。

 イシイ「お客さんがいろいろな場所や人と出会う機会になればと思っています。僕らが好きな場所で、例えば音楽以外の料理とか雰囲気も楽しんでワクワクしてもらいたい。「iimaな時間」と題して行うライブでは、ラジオ番組のような演出もしています。お店の店主さんをラジオのゲストのような形で紹介し、リクエストの曲をエピソード込みで演奏する。そうすることでお客さんとお店が近くなればいいなって」

 永山「場所やお店との出会いのきっかけは私がつくることが多いですね。いろんなお店に行ったり、連れて行ってもらったり。人と場所を好きになって、何か一緒にしたいなあって自然に思う。私一人じゃたどり着けなかった場所もあります。本当に出会いに感謝。みんなのおかげですね」

イシイタカユキさん

 今回の会場、マリンワールドでのライブは2019年末以来、2回目という。


 イシイ「お客さんがワクワクしてくれる素晴らしい場所でした。働いている皆さんの生き物を扱う葛藤、愛なども知ることができた。そこを共有させてもらった上で、演奏できたのは大きかった。ここでしかできない素晴らしい演出など、たくさんアイデアを出してもらいました」

 永山「ライブ後、すぐ新型コロナウイルス禍になったんです。だから、後から映像を見ると奇跡のようで。お客さんもたくさん楽しんでいてくれたし、別世界のように思いました」

 特別編のタイトルは「あらお わらお うたお」。どんなメッセージが込められているのだろうか。

 iima「今年、あったことを振り返りながら、さらに良い年を迎えられるような楽しいライブにしたいです。一緒に今年あったモヤモヤしたことを洗って、笑って、歌いましょう。ぜひ見てくださいね」

◆【me music特別編】
iimaライブ「あらお  わらお  うたお」

12月22日(水)午後7時、福岡市東区のマリンワールド外洋大水槽前からライブ配信。LOVE FM、マリンワールド海の中道の共催。配信は1時間の予定。me内の特設ページのほか、西日本新聞me、LOVE FMのユーチューブで視聴できる。天神地区のソラリアビジョンの一部でも配信される。
視聴ページはこちら。

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