「ドームのお礼したい」に男性名乗り 女性に渡したかったものとは?

 福岡ソフトバンクホークスのホーム最終戦となった10月21日、福島県の女性(22)が知らない男性から最前席のコカ・コーラシート(フィールド席)を譲ってもらって観戦したものの、連絡先を聞き忘れたため男性を捜している-との記事を13日、西日本新聞が配信した。それを見た男性が「あなたの特命取材班」に連絡を寄せてくれた。男性も、女性に渡したかったものがあったという。

 男性は福岡市に暮らす山中隆次さん(47)。当日、会社で所有するチケット2枚が手元にあった。仕事の関係で観戦に行けるかどうか直前まではっきりしなかったが、カメラが趣味の山中さんは、なんとか都合をつけてペイペイドームに駆け付けた。空いた席は当初、大型の機材を置くのに使おうと考えていた。

 この日は長谷川勇也選手の引退試合でもあった。ふとコカ・コーラシートから一塁側スタンド席を見上げると、女性がぽつんと1人でいるのが目に入った。長谷川選手の手作り応援ボードを持っていた。ファンならば…と思い立ち、女性の元に向かった。「友人が来られなくなったので」と、少しごまかしながらフィールド席への移動を勧めてみたという。

大好きになった福岡にまた行きたい

 本紙報道がネットで話題になっていることに驚いた山中さん。「今回、名乗り出ることに迷ったが、多くの人がツイートして、探してくれることをありがたく感じた」と取材班に連絡をくれた。

 実は、自慢の写真を女性に送ってあげたいと思っていたのだという。長谷川選手が最後の打席で見せた「魂のヘッドスライディング」を捉えた「とっておき」の1枚だ。

 取材班は山中さんに許可をもらい、連絡先を女性に伝えた。「一生の宝物をありがとうございますと、きちんと伝えることができてうれしい」と女性。偶然の出会いに感謝しつつ「またお金をためて、大好きになった福岡にホークスを応援しに行きたい」と話してくれた。(竹次稔)

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