東田第一高炉跡で「鉄の道」ツアー 八幡東区のデジタルテーマパーク実証実験

 官営八幡製鉄所やスペースワールドなどで発展を続けてきた北九州市八幡東区東田地区を、先進技術でデジタルテーマパーク化する実証実験が18日、始まった。点在する観光資源をデジタルコンテンツにすることで、地区を丸ごとテーマパークとして生かす試みだ。

 実験するのは、久留米工業大(久留米市)やIT企業「コンピュータサイエンス研究所」(八幡東区)などでつくる協議会が実施する「どこでもテーマパーク」事業。東田地区はスペースワールド閉園やコロナ禍で来訪者が減少傾向にあり、にぎわいづくりにつなげたい考えで、観光庁の補助事業にも採択されている。

 報道向け体験会が17日にあり、環境ミュージアムと東田第一高炉跡で行われる「鉄の道」ツアーに参加してみた。ガイドの解説とともに、1人乗り自動運転モビリティで地球の46億年の歴史を巡る旅に出発。最終地点では仮想現実(VR)で官営八幡製鉄所の歴史や現代の鉄づくりを学べる。

 自動運転モビリティは車椅子のような形で、人が歩くほどのスピードでコースを進んだ。4人まで同時に参加でき、先頭の1台が進むと後ろの3台が自動で追尾した。

 もう一つのアトラクションである「デジタル恐竜パーク」では、複合現実(MR)ゴーグルを着けてモビリティに乗り、東田大通り公園に設置されたコースを進む。現実世界を背景に恐竜の姿が映し出され、現代によみがえったようなわくわく感を味わえるという。

 全国の他の場所でも大きな設備投資の必要がなくアトラクションを作ることが可能で、立ち入り禁止の工場や歴史の物語も、デジタルならではの、技術で体験できる。協議会代表の東大輔・久留米工業大教授は「観光客だけでなく、住んでいる子どもたちにも地域の魅力を伝えられる事業にしたい」と話す。2022年度中の事業化を目指している。 (後藤希)

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