国内初確認のカニ、長門沖で見つかる 海響館に標本展示

 山口県長門市沖の日本海で、日本で初確認となるカニが見つかった。同県下関市の市立水族館「海響館」魚類展示課の園山貴之班長(36)が発見し、和名を「アカスジコブシ」と付けた。今月末まで館内で標本を公開している。

 同館によると、見つかったのはコブシガニ属のカニで、甲羅の幅が1・3センチと小さい。甲羅に縦や斜めに赤だいだい色のしま模様が入っているのが特徴で、同県漁業調査船「かいせい」の調査に同行した園山さんが水深約130メートルの海底から4個体を採集。昨年12月20日発行の日本生物地理学会会報で発表した。

 日本でこれまでに確認されたコブシガニ属は、コブシガニとヨツメコブシの2種だった。今回の発見種は、はさみの付け根の形や甲羅の斑点の位置が異なり、園山さんが文献などを調べた結果、フィリピンやインドネシア、オーストラリアなどに生息するカニと判明。分布域の北限となるとみられるという。

 園山さんは「食用のカニではないので、これまで漁業者などの目に留まらなかったのだろう」と話している。 (白銀秀親)

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