サッカーに生涯ささげた熱血漢 小嶺監督、最後まで聖地「国立」に思い

 7日に死去した長崎総合科学大付高の小嶺忠敏監督(享年76)は、昨年12月に同校が開催した合同取材で全国高校選手権への意気込みを語っていた。準決勝以降が8大会ぶりに国立競技場で開催される大舞台を前に「あの場所に立つだけで(感動で)鳥肌が立つ」と口にしていた。

 同校の松本浩校長によると、小嶺監督は昨年12月上旬から体調を崩して入院していた。最近は体も痩せ、周囲から心配する声もあったが、全国選手権出場前に校長室で話をした時も「全国でも勝たせてみせます」と語っていたという。

 以前から検査などで入退院を繰り返していたという。ただ、入院を松本校長が知るのはいつも後日。「チームを動揺させたくなかったのでは」と振り返る。

 今回の入院中も、病院からグラウンドに来て指導したことがあった。首都圏で開催された大会には体調不良のためにベンチ入りできなかったが、松本校長は「子どもたちも『勝ち進めば小嶺監督が戻ってくるはず』と思っていたでしょう」と話す。

 合同取材の際、小嶺監督は「もうやめろ、という人もたくさんいた。それでもこの子たちを放っておけない」と練習に取り組む選手を見つめながら話した。最後まで選手に寄り添い、サッカーに生涯をささげた名将の情熱があふれていた。 (松永圭造ウィリアム、松田達也)

 

国見高で6度優勝

 ◆国見高が優勝した全国高校選手権決勝の記録

 1987年度 ○1-0東海大一(静岡) 2大会続けて同じカードでの決勝となった。前年度の大会では国見が0-2で惜敗。1年後にライバルを倒し、初優勝を飾った。

 90年度 ○1-0鹿児島実 史上初めての決勝での九州対決。0-0から延長戦にもつれ、後半2分に中口がゴール。3大会ぶりの優勝を飾った。

 92年度 ○2-0山城(京都) 2大会ぶりに進んだ決勝は、前半に先制すると、後半に主将の三浦(現J1神戸監督)が追加点を奪い、快勝した。

 2000年度 ○3-0草津東(滋賀) 大久保(昨季までJ1C大阪)を筆頭にタレントがそろい、全国総体、単独チームで出場した国体を含む3冠を達成。

 01年度 ○3-1岐阜工 大会得点王に輝いた柴崎(現J1広島)の先制点など序盤から試合を優位に進め、同校初の連覇を達成。

 03年度 ○6-0筑陽学園(福岡) チームは4大会連続で決勝進出。史上初の2大会連続得点王となったエース平山(元J1FC東京)が2得点を決めるなどして、九州のライバルに快勝した。

関連記事

長崎県の天気予報

PR

開催中

2022酒器展

  • 2022年1月12日(水) 〜 2022年1月24日(月)
  • 福岡三越9階岩田屋三越美術画廊

PR