西加奈子著『夜が明ける』 心が決壊する瞬間、描く覚悟

 ここには間違いなく「真実」が描かれている、と思いながら読んだ。

 語り手の「俺」と、母親にネグレクトされていた吃音(きつおん)のアキは15歳で出会う。普通の家庭で育った「俺」とアキは、何の共通点もないのに親友とも言えるような間柄になる。後に「俺」の家庭環境は一変し…。彼らが33歳になるまでの友情と人生を描きながら、同時に、貧困・虐待・過重労働といった、現在の日本社会に確実に存在している問題を顕(あら)わにする。...

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