QRコードで出席管理、感染急拡大さなかの成人式「開催はうれしいけど…」

 成人の日(10日)を前に、九州の多くの自治体で9日、成人式が開かれた。新成人は新型コロナウイルス下で迎えた門出に安堵(あんど)の声を上げる一方、新変異株「オミクロン株」により感染が急拡大していることもあり、複雑な表情も見せた。

 昨年は感染拡大のため、式典を見送り2年ぶりの開催となった熊本県水俣市は、新成人178人を祝った。会場の市文化会館では入場時の手指消毒、検温のほか、席の間隔を空けて密回避を徹底。家族の入場も2人以内に制限し、式典は例年より約15分短縮した。1年前から着物を選んでいたという介護職員鶴田理奈さん(19)は「今年は中止にならないでほしいと願っていたので良かった」と笑みを浮かべた。

 2284人が新成人となった長崎県佐世保市は、開業30周年となる大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)で初めて開催。感染の再拡大を受け、参加者にQRコード付きの紙を配布し、ウェブ上で自分が座った座席番号を申告してもらい、感染者が出た場合に備えた。会社員黒崎ひなさん(20)は「今の感染状況は怖いけど、友人たちと会うのは本当に久しぶり」と喜んだ。

 北九州市は、昨年に続き小倉北区の北九州メディアドームが会場で、約2600人が参加。感染者が出た場合に追跡できるよう、事前登録制にした。大学2年生(20)は「開催してもらってうれしいけど、感染は増えるだろうな」と複雑な表情だった。

 (村田直隆、庭木香充、後藤希)

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