消えた水牛【食べる本、読む料理 川野里子24】

 何を食べ、何を食べないのか。これはかなり難しい問題だ。わたしは牛や豚は食べるけれど、馬になるとちょっと箸が出ない。馬の美しい目を思い出すからだ。しかし牛や豚も優しい目をしており、ペットになっている豚もいるくらいだからこれは理由にはならない。鶏は食べるが雀(すずめ)は食べない。雀はむかし焼き鳥の定番だったらしいが、わたしにとっては友達だ。人が何を食べ物とし、何を愛玩するのかは全く恣意(しい)的で残酷な線引きでしかない。...

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