「キング」満身創痍、熟考の末… 体操の内村航平が引退を発表 五輪の個人総合連覇

 体操男子個人総合で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪を連覇した内村航平(33)=ジョイカル=が11日、所属事務所を通じて現役引退を発表した。近日中に引退会見を開く予定。

 数々の栄光を築き上げた内村が、競技人生に一区切りをつけた。現役最後となった演技は生まれ故郷、北九州市で開催された世界選手権。6位だった種目別鉄棒決勝の後、進退について「とりあえず休んでからいろんなことを考えたい」と熟考を重ねる意向を示していたが、年が明けて決断した。

 3日に33歳となった内村の体は満身創痍(そうい)だった。リオ五輪で個人総合連覇、団体との2冠を達成した後は故障が相次いだ。特に両肩痛には悩まされ、これまでに100本以上の注射を打った。それでも、「(次が)東京でなかったら、現役はやっていない」と熱望した東京五輪への出場を目指し、戦い続けてきた。

 20年に種目別鉄棒への専念を決断し、1年延期となった五輪は出場こそ果たしたものの、予選落ちに終わった。24年パリ五輪は種目別の出場枠がなく、現実的に狙うことは難しい。「自分の中では結果がすべて」という自負も、決断の背景にあったとみられる。

 世界中から「キング」とたたえられた内村にとって体操は、「自分が自分であることを唯一証明できるもの」。トップ選手としての人生は終えるが、次のステージでも体操の魅力を伝え続ける。

 

 ◆内村航平(うちむら・こうへい)1989年1月3日、北九州市生まれの33歳。3歳で長崎県諫早市に移り、両親が経営するクラブで体操を始める。2016年リオデジャネイロ五輪後、体操界初のプロに転向した。五輪4大会の出場で獲得したメダル数は7個(金3、銀4)。世界選手権では個人総合で09~15年に前人未到の6連覇を達成。08~17年には国内外の大会で個人総合40連勝も成し遂げた。162センチ、52キロ。

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