海軍の村から始まった 佐世保市120年の軌跡、写真でプレーバック

 PLAY BACK120 佐世保市

佐世保海軍工廠の全景(佐世保市立図書館所蔵)

 一枚のモノクロ写真がある。山裾にぽつん、ぽつんと家が立つ田舎の風景。明治中期に撮影された佐世保村の中心部だという。人口4千人の寒村は、海軍鎮守府開庁を機に変貌を遂げ、1902(明治35)年に佐世保市が誕生する。それから今年で120年。幾たびも歴史の舞台となり、繁栄も混迷も見詰めた街の記憶を時代ごとの写真たちがよみがえらせる。

 佐世保村に海軍鎮守府が設けられたのは1889(明治22)年。国内屈指の軍港が築かれ、各地から大勢の人が移り住んだ。13年後には人口4万5千人余となり、市制施行。「町を飛ばし、村から市になった」と語り継がれる。

明治中期の佐世保村の中心部。1889(明治22)年の海軍鎮守府開庁によって、大勢の人がこの地に移り住んだ(左)
佐世保市誕生の​​​​翌年ごろとみられる佐世保橋付近。人家が密集し市街の様相を見せる(いずれも佐世保市立図書館所蔵)

 艦船を中心とする造船が興隆するなど街は軍港とともに発展する。湾岸に設けられた海軍こうしょうは威容を誇った。しかし、太平洋戦争末期には激しい空襲を受けるなど街も人も傷ついた。

 敗戦翌年の1946(昭和21)年、海軍工廠の設備を使って佐世保船舶工業(現佐世保重工業、SSK)が創業。基幹産業として戦後の地域経済を牽引した。...

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