2022年佐賀県内7市町で首長選、地域の将来ビジョン問う

 2022年は県内4市3町で首長選が予定されている。日程は8月に任期満了を迎える玄海町長選を除いて既に確定、それぞれ立候補の表明も相次いでいる。議員選は4市3町で実施され、ほかに伊万里市、鹿島市、玄海町で補欠選挙が予定される。コロナ禍が暮らしや経済に深刻な影を落とす中、地域の未来を誰に託すか。身近な地方選は住民サービスのあり方や将来ビジョンを有権者が考える好機でもある。各地の情勢や課題をまとめた。 (山下航、北島剛、糸山信、岩崎さやか、飯村海遊)

嬉野市長選

 いずれも無所属で、再選を目指す現職の村上大祐氏(39)、新人で音楽事務所代表の岸川美好氏(73)、新人で肥前吉田焼アドバイザーの藤山勝済氏(71)の計3人が立候補を予定。前回と同じ顔ぶれによる選挙戦となる見通しだ。災害対策や産業振興、秋の西九州新幹線開業を見据えたまちづくりなどを巡る論戦が予想される。

吉野ケ里町長選

 今のところ立候補を表明しているのは無所属で再選を目指す現職の伊東健吾氏(74)だけだが、他にも出馬を模索する動きがある。伊東氏は、現在二つある役場庁舎を一つにする統合庁舎の建設など新たな中心地づくりに意欲を示している。

有田町長選

 現職の松尾佳昭氏(48)が昨年12月、再選を目指して無所属で立候補する考えを表明した。町は有田焼を中心とする窯業や観光産業の振興、農業の後継者育成、少子高齢化対策などの課題を抱える。

伊万里市長選

 これまでに再選を目指す現職の深浦弘信氏(65)と、新人で伊万里市議の岩崎義弥氏(44)、新人で駐車場経営の井関新氏(66)がいずれも無所属で立候補する意向を表明している。

 深浦氏は1期目に進めた財政改革や教育環境の整備を成果に挙げ、「まちをさらに発展させたい」と強調。岩崎氏は市議2期目。「自治体の魅力向上のため、閉塞感を打破したい」などと世代交代を訴えている。前回も出馬した井関氏は、持論である教育環境の整備や外国人材の積極活用を柱に浸透を図る。

神埼市長選

 5選を目指す現職の松本茂幸氏(71)と、新人で神埼市議の吉田守氏(67)の無所属2人が立候補を表明し、選挙戦となる公算が大きい。松本氏は水害対策、吉田氏は教育環境の改善を訴えている。

鹿島市長選

 現職の樋口久俊氏(75)=3期目=は不出馬を表明。元鹿島市議の松尾勝利氏(67)と同市議の稲富雅和氏(48)が、ともに無所属で立候補の意向を明らかにしている。市の玄関口であるJR肥前鹿島駅は、秋の西九州新幹線開業で特急の便数が激減するため、交通利便性の維持などが課題となっている。

玄海町長選

 任期満了は8月8日で、現職の脇山伸太郎氏(65)=1期目=を含めて今のところ立候補表明者はいない。焦点は町内に立地する九州電力玄海原発への賛否が選挙の構図にどう影響するか。3、4号機のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」の設置期限も8、9月に迫る。

議員選

 嬉野市議選(定数16)は市長選と同日選で、16日の告示が迫る。立候補を予定しているのは現職12人と新人5人の計17人。辛うじて定数を上回り、選挙戦となる見通しだ。

 2月6日告示の小城市議選(定数20)も動きが鈍く、昨年12月22日にあった立候補予定者説明会は現職16、新人3の計19陣営の出席にとどまった。4月10日告示の神埼市議選は前回2018年が無投票。今回から定数が2減の18になるが、どうなるか。

 伊万里市と鹿島市はそれぞれ4月の市長選に合わせ、議員の欠員を補充する補欠選挙が行われる。被選挙数は現時点で伊万里市が1、鹿島市が2だが、市長選出馬の意向を示している市議がおり、議員辞職した場合は増える可能性がある。

 玄海町は昨年9月の町議選で定数10に対して9人しか立候補者がおらず、定数割れとなったため、8月の任期満了に伴う町長選と同日程での補選となる。

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