唐津市で感染急増 相次ぐクラスター、佐賀県全体の4割 飲食店苦境に

 新型コロナウイルスの感染者が佐賀県内で急増している。特に唐津市では飲食店を中心に複数のクラスター(感染者集団)が発生。1~13日の同市の感染者は233人に上り、県全体(552人)の4割を占める。同市の峰達郎市長は13日、「重大な局面と認識している。正しく恐れ、気を緩めることなく、基本的な感染対策を徹底してほしい」と市民に呼び掛けた。 (飯村海遊、辻教)

 同市では昨年12月25日まで45日間、感染者がゼロだった。感染者急増は年末年始の人の動きや会食などが活発になったことが原因の一つとみられる。県は、唐津市でクラスターが発生した居酒屋の利用客の行動歴を確認。スナックやバーなど数軒をはしごしたことが、別の飲食店でのクラスター発生など感染拡大につながったと推測する。すでに感染力の強いオミクロン株に置き換わっているとみられ、県の調査によると、居酒屋でのクラスター関連の感染確認は11日時点で約100人に上る。

 こうした状況に、市内の飲食店主は苦悩する。居酒屋経営の長谷祐志さん(34)は、携帯電話が鳴ると「またキャンセルだなと思ってしまう」。1月の予約は全てキャンセルとなり、8日から休業している。

 スナックを経営する女性(55)も周囲の経営者と話し合い、9日から店を閉めた。昨年12月中旬の売り上げはコロナ禍以前の3分の2程度まで戻っていたが、1月に激減。「休業要請が出ていなくても、感染予防のため休まざるを得ないオーナーの気持ちも知ってほしい」と肩を落とす。

 営業を続ける飲食店の女性店主は「店の維持費もかかる。営業しないとやっていけない」と話す一方で、「(行政主導の)営業時間の短縮要請など早く手を打たないと手遅れになるのではないか」と懸念する。

 市の担当者は「今のところ軽症者が多く医療逼迫(ひっぱく)はないが、感染者数は(まん延防止等重点措置の対象区域に旧唐津市が指定された)8、9月に近づきつつある」と警戒。市は今月11日から臨時の無料抗原検査センターを市内に設置し、症状がなく感染が不安な人を対象に、毎日約100人分の予約を受け付けている。

 13日にあった市の新型コロナ対策本部会議では、ワクチン接種について、65歳以上の3回目を前倒しして接種券を17日から発送することや、相談窓口を18日から本庁舎1階ロビーと各市民センターに開設することを決めた。

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