現実は夢、諦めに似た覚悟 『遺言歌』なかにし礼著

 2020年の暮れに世を去ったなかにし礼作詞の歌謡曲を聞いたことがない日本人は、まずいないだろう。歌詞にあふれる情念は、時代の波にのまれてもがく大衆の心を揺さぶった。しかし幾多のミリオンセラーの陰で、彼の魂はいつも何かを希求していた。

 やがて小説を書き始め、『長崎ぶらぶら節』(1999年)で直木賞...

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