釣り禁止なのに…釣り糸絡まった野鳥の死骸 「やめて」住民訴え

 北九州市八幡西区美原町のため池で、釣り糸に絡まった状態で死んでいる野鳥が見つかった。このため池では釣りは禁止されているのに、近くの住民らが釣り人を見かけることがあるといい、「二度とこんなことがないよう、釣りはやめて」と話している。

 このため池は「殿問(でんどう)池」と呼ばれ、農業用としての役目を終え、現在は雨水調整池。管理する北九州市が柵やフェンスで囲い、「あぶない! ここであそばない つりをしない」との看板を設置している。しかし近くの住民は、柵を乗り越えて水辺で釣りざおを振りルアーを投げ込む釣り人をたびたび見かけるという。

 今月14日、同区永犬丸東町2丁目の渡辺精治さん(80)が通りかかった際、鳥の死骸が水面に浮いているのを見つけた。池の上に伸びた木の枝に引っ掛かった釣り糸が水面に垂れ下がっており、その釣り糸に鳥が絡まって身動きがとれず死んだと考えられるという。渡辺さんによると、鳥はダイサギとみられる。

 渡辺さんは、近所の川でカワセミ、北海道の釧路湿原でタンチョウを撮るなど野鳥全般を60年来撮影してきた。「その後が気になって」、19日にカメラを手にため池を再訪。カモの仲間のホシハジロが約20羽おり、水面に浮くダイサギの回りを心配そうに泳いでいるように見えたという。別の元気なダイサギも飛来しており、渡辺さんは「釣り糸に巻き込まれないよう願った」と話している。

 (菊地俊哉)

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