「箱庭細工」のような恋愛小説 田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』

酒井信さん寄稿

 「人生というものは、芥川がその知性と神経のピンセットの先でつくりあげた箱庭細工のように出来上がっていない」と文芸評論家の江藤淳は述べている。言い換えれば、芥川の作品が「高度な知性」と「繊細な神経」の間で築かれたことを物語る秀逸な表現である。この言葉を借りれば、田辺聖子の「ジョゼと虎...

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