北斎の晩年傑作並ぶ 九州国立博物館で特別展 連作肉筆画など130件

 江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849)の晩年にスポットを当て、ユニークな肉筆画や代表的な錦絵など130件を紹介する特別展「北斎」が、福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれている。

 北斎は代表作の風景版画「冨嶽三十六景」を70代で発表し、89歳で亡くなる直前まで創作意欲は衰えなかった。本展の目玉である重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」(九州国立博物館所蔵)は、80代での連作肉筆画。魔よけを願い毎朝1枚ずつ獅子を描いたもので、全219枚の公開は初めてになる。船をこぎ、そろばんをはじく獅子のユーモラスな姿を軽快な筆さばきで表現した。

 長野県小布施町に伝わる祭屋台の天井絵「龍図」「鳳凰(ほうおう)図」も晩年の作だ。江戸から遠路訪ねて大作を仕上げた熱が伝わってくる。

 「冨嶽三十六景」の一つ「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」(前期展示5月15日まで)に関連して、北斎が参考にした絵や波の表現を試行錯誤した若い頃の作品もあり、完成までの道のりがたどれる。

 観覧料は一般1800円など。6月12日まで(前・後期で作品入れ替え)。NTTハローダイヤル=050(5542)8600。 (塩田芳久)

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