小麦高騰…コメに熱視線 識者「割安、家計を救う切り札」
ロシアのウクライナ侵攻で小麦価格が高値で推移する中、日本の主食を支えるコメへの注目が高まっている。約9割を輸入に頼る小麦と異なり、自給率はほぼ100%。地政学リスクとは無縁だ。長期の消費低迷で値段は下がり気味で、相次ぐ食品値上げに負担が増す家計の心強い味方になる。有識者も「生活防衛や食料安全保障の観点から、コメの再評価を」と訴える。
「米粉を取り扱えないか」「品ぞろえを増やしたい」。大手米粉メーカーの新潟製粉(新潟県)にはウクライナ侵攻が始まった2月下旬以降、洋菓子メーカーやスーパーから問い合わせが相次ぐ。藤井義文常務は「小麦粉の値上げや供給不足への警戒感から、代替として米粉が関心を集めている」と受け止める。需要拡大の機会と捉え、新たに米粉と国産小麦粉のミックス粉の開発を検討している。
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