東浜ノーヒットノーラン 次の登板は故郷沖縄で

 プロ野球福岡ソフトバンクの東浜巨投手(31)が11日、福岡市中央区のペイペイドームで行われた西武戦でプロ野球84人目(通算95度目)の無安打無得点試合を達成した。球団では千賀滉大投手が2019年9月6日のロッテ戦で達成して以来、3人目。今季はロッテの佐々木朗希投手が4月10日のオリックス戦で完全試合を達成して以来、2人目。 

 プロ10年目の東浜投手は九回2死走者なしから最後の打者を二ゴロに打ち取り、自身初の快挙を達成。リーグトップタイの今季4勝目を挙げた。投球内容は打者27人に97球を投げ、2四球を出しただけだった。チームは2-0で勝ち、今季2度目の7連勝を飾った。

 最後は「自分のボールを投げよう。真っすぐか、代名詞のシンカーで」

 最後は内角に150キロの直球を投げ込んだ。「自分のボールを投げよう。真っすぐか、代名詞のシンカーで」。27人目の打者、金子への7球目、この日97球目の打球は自身のグラブをかすめて二塁へ。祈るように後方を見守った。「さすがにそわそわした」。三森が丁寧にさばき、史上84人目の無安打無得点を達成。「まさか自分ができるとは思っていなかった。まだ信じられない」。両手を突き上げ、チームメートと喜びを爆発させた。

 序盤から直球は最速151キロをマーク。二つの四球を与えただけの右腕の最大の「難所」は八回だった。先頭で迎えたリーグトップ14本塁打の山川をカットボールで力のない二ゴロに抑えた。

 「湿気が多く、ドームもいつもより暑くて汗を多くかいた」と球数が50球に迫った五回に右脚がつった。以降はシンカーを軸に変化球の割合を増やし、四球2を与えただけで快挙につなげた。

 昨季はオフの右肩不調や新型コロナウイルス感染の影響もあり、わずか4勝にとどまった。悔しさを抱いた昨年のオフは筑後のファーム施設の近くに泊まり込み、誰よりも遅くまでトレーニングを続け、最多勝のタイトルを獲得した2017年のような直球と変化球のキレを取り戻した。

 これで田中将(楽天)に並ぶリーグトップの4勝目。沖縄出身者で初の「ノーヒッター」となった右腕の次の登板は沖縄で開催される18日の西武戦の予定だ。「(プロの)プレーを生で見る機会は僕らが小学校、中学校の時はキャンプでしかなかった。公式戦が見られる環境はありがたいと思うし、投げさせてもらえるのは楽しみ。いい勝負ができるように、子どもたちに見せられるように頑張りたい」。次は故郷で夢を見せる。 (伊藤瀬里加)

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