五線譜に躍る沖縄魂 神屋由紀子

 沖縄の日本復帰を祝う式典の舞台は、南国の空を象徴するライトブルーを背景に深紅のデイゴの造花で彩られていた。

 1972年5月15日。会場の東京・日本武道館では式が始まる前に陸上自衛隊中央音楽隊の演奏が流れ、團伊玖磨の代表作「祝典行進曲」、沖縄出身で女性作曲家の草分け、金井喜久子の序曲「飛翔(はばたき)」と続いた。

 金井は式典の曲を委嘱されていたわけではない。「記念すべき祝典に沖縄の音楽がないのはおかしい」と関係者に掛け合って半年で...

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