14奪三振の千賀が初黒星 8回1失点、自己最速164キロ好投実らず

 ◆日本ハム1-0ソフトバンク(13日、札幌ドーム)

 今季8試合目でのベストピッチだった。それでも千賀に初めて黒星が付いた。「自分の詰めの甘さ、そういうところを改めてちゃんとしなくちゃいけないなと思わされた試合だった」。先制点が決勝点となり、悔しさをにじませた。

 四回、先頭の石井に左前へと運ばれると、続く清宮へ3球目を投じようとした瞬間だった。バランスを崩して転倒。記録はボークとなって一塁走者が二進し、不運な形でピンチを招くと、2死から万波に中前へと運ばれた。

 立ち上がりから圧巻の投球を繰り広げた。初回2死、清宮への5球目。電光掲示板に「164キロ」が表示された。先頭の松本剛には162キロをマーク。これまでの自己最速だった2019年から複数回マークしてきた161キロを更新すると、このイニングでさらに大幅に塗り替えた。

 日本球界では4位タイ、日本人としてはロッテの佐々木朗希と並び、165キロの大谷翔平(現エンゼルス)に次ぐ2位タイの剛球。「やりたいことが少しずつ出せる感じはあった。次からの自分自身に楽しみ」と手応えを口にした。

 8回完投で自己最多に並ぶ14三振を奪った。五回を終えて通算千投球回にも到達。「リードしてくれた捕手や使ってくれた監督、コーチにも感謝の気持ち」と気迫の投球だったが勝利には結び付かなかった。藤本監督は「千賀に負けは付けさせたくなかったけど、相手がいるのでしょうがない」と悔しげだった。

 (鬼塚淳乃介)

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