危険度・避難、どう判断?【防災情報を使いこなす心得】

 近年、大雨災害が頻発しています。差し迫る危険をいかに把握し、行動につなげるかは難しいと思われるかもしれません。気象庁や市町村はさまざまな方法で情報発信をしており、強い〝味方〟になります。とはいえ「どうやって見たらいいの?」「情報と危険度はどうリンクしているの?」などと疑問はたくさんあると思います。そんな「?」を解消できるよう、防災情報の「心得」を作りました。いざというときに活用できるよう、普段から使い慣れておくとより安心です(西日本新聞「me防災」チーム)。

 ◆災害リスクを一目で

 気象庁のホームページでは災害の「危険度」を一目で分かるよう、地図上に色分けして表示する「キキクル(危険度分布)」が公開されています。「土砂災害」「浸水」「洪水」に分かれ、地図上1キロ四方で危険度が色分けして表示されるのが特徴です。

 今年6月から警戒レベルの5段階に合わせて、色分けは危険度が低い方から白(今後の情報等に留意)=レベル1▽黄(注意)=レベル2▽赤(警戒)=レベル3▽紫(危険)=レベル4▽黒(災害切迫)=レベル5-となります。

 それまでは黒はなく、薄い紫(非常に危険)と濃い紫(極めて危険)に分かれていました。色はそれぞれ市町村の出す避難情報とも対応し、レベル4までに必ず避難することが求められていますので、注意してください。

キキクル表示の変更点は?(福岡管区気象台の資料から)

 避難にかかる時間を考慮して、1~3時間先を予測しながら10分ごとに更新されています。

  • 土砂災害」=降った雨が地中に浸透してたまっている水の量
  • 洪水」=河川の流域で降った雨が地表面や地中を通って流入し、川下に流れていく時間差も考慮した流量
  • 浸水」=地表面での雨のたまりやすさを考慮した水の量-などと、実際の雨量だけでなく、過去の災害時の状況も踏まえて危険度を割り出しているのです。

 実際に災害が予想される時はどう表示されるのでしょうか。

 下は2020年7月に発生した熊本豪雨時のキキクルの画像です。3日深夜から本格的に降り始め、4日午前3時ごろには洪水キキクルで球磨川が赤(警戒)に、支流は「危険」を示す紫に染まっていますね。土砂災害キキクルでも流域や周辺一帯は紫(危険)になっています。浸水キキクルは午前1時段階で流域が赤(警戒)や黄(注意)に変わっていました。色が濃くなるほど、黒に近づくほど「危ない」というのがよく分かると思います。

2020年7月の熊本豪雨時のキキクル画像(気象庁より)。当時は黒がなく、現在の紫が濃淡2種類の紫に分かれていた。

 福岡管区気象台の担当者は「今、自分のいる場所の危険度がどの程度なのか、一目で把握できるのが特徴。市町村の避難指示などが発令されていない段階でも『自らの命は自ら守る』ことを念頭に、とにかく早めに行動してほしい」と話しています。

「キキクル」について、気象庁のユーチューブ動画も参考にして下さい。

 

 

 

 

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