高齢者の治療「幸せ」が基準 全国唯一の老年腫瘍科 【病む人とともに 九州がんセンター50年③】
「あんなに苦しい治療はもうしたくない」。晩年にがんが分かった友人は、治療の末、そう言って亡くなった。だから自身にも大腸がんが見つかった昨年夏、恐怖心でいっぱいになったと、福岡市の女性(80)は振り返る。
その年の秋に入院し、今は通院して抗がん剤治療を半年間続けている。確かに、副作用で手足がしびれたり冷えを感じたりするようになった。トイレも近くなった。それでも大好きな観劇や散歩はでき、悠々自適の1人暮らしも諦めずにすんでいる。「思っていたほど大変じゃなかった」
...
この記事は会員限定です。
月額1,100円で、全ての記事が読み放題。
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。

すべての記事が読み放題

記者渾身の特集が読み放題

福岡で使える会員特典 プレミアムコース