「ただいまって帰ってきそう」沈没1カ月、九州の遺族らやりきれぬ思い

 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故は、雄大な自然に魅せられた九州の旅行ファンも巻き込んだ。背景にあったのはずさんな運航。遺族や友人ら関係者は犠牲を悼み、いまだ行方が分からない乗船者ら全員の発見を願った。

 佐賀県有田町。亡くなった一人、林善也さん(78)の自宅仏壇に、はにかむように笑顔を浮かべた遺影が置かれている。「娘の結納の時の写真なんです。口下手で照れ屋だけど、うれしそうでね」と妻の和子さん(80)。送り出した日もはにかんだ様子で、黒いリュックサックを背負って「行ってきます」。「行ってらっしゃい。気を付けてね」。半世紀を共に過ごした夫婦の最後の会話になった。

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