【記者がラジオに出演しました!】天神ビッグバン、最も気になる再開発は福ビル・コア・ビブレ跡地

 【FM福岡の「あな特GOW!!支局」で記者が記事を解説(5月31日放送)】

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 西日本新聞は、地元経済の話題について意見を募る「みんなの経済会議」で、九州最大の繁華街、福岡市・天神で市が進める再開発促進事業「天神ビッグバン」に関するアンケートを行い、天神ビッグバンに期待感を示す回答者が65・6%に上った。一方、再開発の進展に伴う景観の変化や、オフィスの増加による商業集積の低下を心配する声も多く聞かれた。

 アンケートは無料通信アプリLINE(ライン)でつながる「あなたの特命取材班」の通信員を対象に、9~11日に実施。393人が回答した。うち福岡市在住者が50・9%とおよそ半数を占めた。

 天神ビッグバンに期待するかを尋ねる設問への回答は「期待する」(36・4%)▽「やや期待する」(29・3%)▽「あまり期待しない」(20・9%)▽「期待しない」(13・5%)-の順だった。

 「期待する」「やや期待する」と答えた計258人には、具体的に何を期待するかや、最も楽しみな再開発計画も尋ねた。

 期待すること(複数回答)は「商業施設や飲食店の充実」(51・9%)が最多。「街並みの整備による景観や道路環境の改善」(47・7%)、「オフィスの増加による雇用の拡大」(39・1%)と続いた。ビジネスや商業といった都市機能の充実とともに、都市インフラ改善に対する希望も大きいことが読み取れる。

 最も楽しみな再開発計画は、西日本鉄道が進める「福ビル街区(福岡ビル、天神コア、天神ビブレ跡地)」が53・9%と最多。再開発前の施設の知名度が高かったのに加え、完成後は高さ約97メートル、延べ床面積約14万7千平方メートルの巨大複合ビルに生まれ変わる予定。天神の新たな“顔”になれるか注目される。米系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」などが入る予定の「福岡大名ガーデンシティ(大名小跡地)」、「イムズ跡地」なども期待度が高かった。

 再開発で心配なこと(複数回答)は「歴史を感じさせる街並みや場所が失われる」(52・4%)が最多。「昼間人口が増え混雑や渋滞がひどくなる」(48・3%)、「高級店が増え、ランチなどの値段が上がる」(42・5%)が続いた。

 天神ビッグバンに伴う仕事や生活への影響(複数回答)は「買い物などで天神を訪れる頻度が減った」(28・8%)、「行きつけの飲食店が閉店して“ランチ難民”になった」(18・3%)などが上位。職場があるビルの建て替えが決まったり、再開発後のビルに職場が移転したりしたという人もいた。61・3%は「特にない」と答えた。

 自由回答では天神ビッグバンによって「福岡らしい景観がなくなる」との声が目立ち、「ミニ東京化」を危ぶむ声が多かった。「高層ビルのような一昔前の近未来感ではなく、自然との共生や持続可能性を考慮した次世代の未来図を見せて」(福岡市中央区の29歳会社員女性)との意見も。

 再開発に伴う商業施設の閉店も相次いだことで、「ビジネス中心になるイメージがあり、買い物などは博多に流れが変わると思う」(同市西区の57歳会社員女性)、「街の高級化が進み、若者に魅力的な街ではなくなってきている」(福岡県久留米市の21歳男子学生)との指摘もあった。

 (具志堅聡)

 アンケートは多様な声を聞き取るのが目的で、無作為抽出で民意を把握する世論調査とは異なります。

 天神ビッグバン 福岡市・天神の中心地となる天神交差点から半径500メートル圏内(約80ヘクタール)で、国の航空法に基づく建物の高さ制限緩和や市独自の容積率緩和などによって老朽ビルの建て替えを促す事業。福岡アジア都市研究所は、計約30棟の建て替えにより、ビルの延べ床面積は約1・7倍、雇用者数は約2・4倍、経済効果は年約8500億円に上ると試算している。

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