プロ初打席で一発、続けざまおかわり弾 見タカ! 渡辺陸まつり

 ◆ソフトバンク11-1広島(28日、ペイペイドーム)

 プロ初スタメンを飾ったソフトバンクの4年目、渡辺には雄姿をどうしても見せたい人がいた。病気で2週間ほど前から入院し、近く退院予定の母桃子さんだ。「打って元気づけられれば一番いいですね」。プロ初安打となる1号3ランからの2打席連発。さらに5打点の離れ業で最高の親孝行を果たした。

 二回に1点を勝ち越し、なお1死一、二塁の好機。森下の変化球を左中間テラス席まで運んだ。「シンカーを捉えられた。先制を許してしまい、打撃で取り返そうと思っていた」。捕手として先発大関を助ける一発を喜んだ。

 続く四回1死の打席は外角の直球を振り切り、左翼テラスへ。さらに六回1死二塁では左前適時打を放ち、合わせて3安打5打点。「もう最高です」。仕事で月に1度しか自宅に戻れなかった父の代わりに、少年野球の練習などで送り迎えをしてくれたのは桃子さんだった。「(記念の)ボールは両親に渡したい」。主力選手に育成出身が多いソフトバンクに、また新星が現れた。

 3年間、3軍も2軍でも渡辺を見てきた藤本監督でさえ「逆方向の本塁打は教育リーグで1本しか見ていない。それがここで2本打つとは素晴らしい」と驚く。本塁打は2軍公式戦でも2021年と22年で計5本だけだ。今後の起用について指揮官は「今日3本打ったから明日もマスクをかぶるかというと、投手との兼ね合いがあるのでそう簡単にはいかない」としながらも「でも、できるだけ打席に立たせ、経験を積ませたい」と話した。

 (長浜幸治)

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