利用低迷「マイナ保険証」 患者にも医療機関にも見えないメリット

 この記事のポイントは 

そもそもマイナンバーカードを取得している国民が約4割にとどまる

国民にとっては保険証も使えるので変えるメリットなし。医療機関も使う患者がいないのでコストをかけて整備する必要なし。悪循環が生じている

識者はマイナ保険証について「持続可能な社会保障制度を確立する切り札」と評価しながら、国の説明不足を指摘している

 マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」の利用が低迷している。カード読み取り機を導入した全国の医療機関・薬局約4万施設で、今年4月中に従来の保険証は約3400万回使われた一方、マイナ保険証は約20万回しか使われなかった。そもそもカード自体を取得している国民が約4割にとどまっているのに加え、患者にとってメリットを感じられる仕組みになっていないのが原因のようだ。普及の低さが医療機関側に導入をためらわせる「悪循環」となっている。

 カードの交付開始は2016年。取得するかどうかは任意で、交付率は44・7%(今月1日現在)。昨年10月に始まったマイナ保険証の運用は国のカード普及策で、取得者はあらかじめ専用サイト「マイナポータル」で保険証をひも付けしておく。医療機関・薬局の窓口で読み取り機にカードをかざして手続きをすると、診察や投薬を受けられる。

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