豪雨被災のくま川鉄道、2025年度全線再開へ 流失の橋梁、架け替えにめど

 2020年7月の熊本豪雨で被災し、一部運休が続く第三セクター「くま川鉄道」(熊本県人吉市)が、25年度中の全線再開を目指す方針を固めたことが22日、関係者への取材で分かった。豪雨で流失した「球磨川第四橋梁(きょうりょう)」の架け替え工事の設計が完了し、全線復旧の見通しが立った。

 関係者によると、概算で約46億円としていた復旧費は、総額約50億円に増える見込み。赤字の三セク鉄道に対して国が災害復旧費の97・5%を実質的に負担する大規模災害の特例措置を活用し、残る2・5%は県と地元自治体が負担する。

 この特例措置は、施設の保有や維持管理を自治体が担う「上下分離方式」の導入が前提。今後、県と沿線・周辺10市町村で組織する「くま川鉄道再生協議会」で自治体の負担割合などを協議し、全線を保有する新法人を立ち上げる。

 全線24・8キロのくま川鉄道は昨年11月、被害が少なかった肥後西村(同県錦町)-湯前(同県湯前町)間の18・9キロで部分運行を再開。通学の利用者が多い人吉温泉(人吉市)-肥後西村間は代行バスを運行している。(中村太郎)

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