屋外ではほぼ「ゼロ」 コロナ禍の街角マスク事情 【ウィーン報告3】

 オーストリア・ウィーンで開かれている核兵器禁止条約の締約国会議。会場の座席には新型コロナウイルス対策のためのマスクが1枚ずつ配られていた。きのこ雲に赤の×印、条約の略称「TPNW」を組み合わせたロゴ入り。欧州の規格に適合したFFP2マスクで、日本の市販品より立体的なためか、呼吸がしやすい。

(左)締約国会議の様子。マスク着用の対応は参加者によって異なる(右)マスクを着けてスピーチ原稿を確認する長崎市の田上富久市長

 ただ、マスクを着けるかどうかの判断は人それぞれだ。日本人は私たち報道陣も含めて着用率ほぼ100%だが、会場では口元をあらわにしている人も少なくなく、それを周囲がとがめる空気もない。

 さらに屋外に出ればマスクを着けた人はほぼいない。地下鉄などには着用を指示するマークがあるが、全員が守っているわけではない。夜の街はコロナ前そのもの。ウィーンの美しい街中で奏でられるバイオリンやギターの音色を聞きながら大勢でビールを飲み、肉をほおばる。最高だ。

 人の顔を全部分見るのも久しぶり。顔のパーツの動きによって、細かい表情の変化がよくわかる。意思疎通もスムーズで、会話も弾む。「やっぱり楽ちんだなあ」と感じる。

 ところがオーストリアでは最近、新規感染者数が増加傾向と知り、驚いた。街の雰囲気からはそんな警戒感は感じられなかったのだが…。22日朝、PCR検査を受けた。帰国のためには陰性証明が必要だからだ。喉と鼻から検体を採取し、約2分で終了。陰性だった。

つぼい・えりか 愛知県出身。2019年に入社し、同年9月から長崎総局。原爆や核問題を担当。

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