参院選立候補者の横顔 長崎選挙区 (届け出順)

若さと経験アピール

山本啓介氏(47歳)自民新人

 県議を11年間務め、党県連の幹事長など要職を歴任。その間、中央政界にも要望や陳情などで掛け合ってきた。まだ40代だが「政治家としての若さもあれば経験もある」と自信をのぞかせる。

 壱岐市出身。大学卒業後に地元選出の衆院議員2人の秘書を計7年半務め、その活動を間近にしてきた。次第に「自分ならこう考える。こうしたい」と思いを巡らすようになり、離島における教育の充実や産業振興に取り組もうと県議選に立候補。政治家になった。

 今回は現職参院議員の引退に伴い国政へのチャレンジを決意。「国民の生命と財産、国の誇りを守るのが国会議員。その覚悟ができた」と意気込む。

 自身の性格を「まじめ」と分析する。ストレス解消法は食べることで、好物はおにぎり。実家の信仰は仏教だったが、自らは神職の資格も持っている。

「働く母親」の代表に

山田真美氏(50歳)維新新人

 昨年まで5年間、県議の秘書を務めた。そこで違和感を抱いたのは女性議員の少なさ。県議会の定数46に対し、女性は現在6人だけ。「政治の決定の場には男性と女性がバランス良くいないと私たちの生活は変わらないし、必要な制度も作っていけないと実感した」と振り返る。

 高校生の娘を持つ。自身も子育てと仕事を両立させることに苦労した経験があり、子育て支援の充実化など日本維新の会の政策に共感した。「政治家の経験は無いが、『働くお母さん』の一人として、多くの女性が政治に参加できるよう、長崎を引っ張っていきたい」と決意。党の公認候補者の公募に手を挙げた。

 趣味は料理で、魚の煮付けが得意。調理に集中することはストレス発散にもつながっているという。選挙戦では元県議で夫の博司氏が選対本部長を務めるなど、夫婦二人三脚で臨む。

芸人志望から政治へ

大熊和人氏(52歳)N党新人

 タレントを目指す中で、NHK党の参院選立候補者選抜オーディション「N-1グランプリ」へ応募、39位に入り公認候補となった。「デジタル戦略の推進で長崎の活性化の仕組みをつくりたい」と力を込める。

 滋賀大院を修了後、地元・京都の呉服店でアルバイトの運転手として勤務。一世を風靡(ふうび)した吉本興業の芸人たちの活躍に感化され、「タレントから政治家になる道もある」とも思い、芸能プロダクションの研究生としてお笑いタレントを目指した。表舞台に立った経験こそないが、江戸時代の歌舞伎の演目で、発声練習や滑舌の訓練にも使用される「外郎(ういろう)売の口上」を得意とする。

 院生の前には、長崎大にも在学。長崎市での暮らしは「グルメがおいしかった」。学生時に学んだ国際関係、国際経済論などを生かし、国際都市・長崎の発展に一役買うつもりだ。

改憲の動き止めたい

安江綾子氏(45歳)共産新人

 「改憲の動きが活発化しているが、させてはいけない」。穏やかながら強くはっきりした口調で、昨秋の衆院選に続いて国政選挙に挑戦する決意を語った。

 就職氷河期世代で、自身も長年アルバイトとして働いた。政治を志した原点は、川棚町にある石木ダム問題で住民が自分たちの暮らしを守ろうと活動する姿を見たのがきっかけ。「公共事業、人権のあり方を見直したい」との思いを強くし、共産党関係者の「政治の力で変える方法がある」との言葉に心を動かされた。

 尊敬するのは、困った人たちのために尽くす姿勢を貫いてきた、松浦市議だった母親。自分の性格については「あがり症だが、割と前向きな性格」と分析し、「可能性は誰にでもある」という座右の銘を日々、自らに言い聞かせて鼓舞する。家で飼う猫をブラッシングする時間が、ほっとするひとときだ。

3年間踏ん張り続け

白川鮎美氏(42歳)立民新人

 次もやります-。前回参院選の敗戦の弁で、思わず語っていた。選挙を通じ、涙ながらに訴える人、日々悲痛な思いで暮らす人の叫びを聞いてきたからだ。その声を一刻も早く国政に届けようと、翌日から街頭に立ち、再び県内各地を回った。「すぐ結果を出したい性格だが、この3年間しっかり踏ん張った」

 経済的理由で大学進学を諦め、高専卒業時はちょうど就職氷河期。業務委託の形でシステムエンジニアとして働くが給与格差を痛感。結婚、出産も難しいと思った。やりがいを求め転身した美容業界でも女性が活躍するには壁を感じた。個人では動かしがたい現実や社会だが「政治ならば解決できる」。労組関係者に声をかけられ、政治を志す。

 中学時代はソフトボール部。今も時々、地域のシニアチームの活動に足を運ぶ。好きな言葉「可能性は無限大」が、行動の源だ。

海外基準を日本にも

尾方綾子氏(47歳)諸派新人

 2001年にドイツに渡り、現地で通訳業を営むなど20年以上、海外生活する。そこで感じたのが、日本と海外の有権者の政治参加に対する意識の差だ。ドイツでは市民が政治の不満などを訴えてデモを行い、意見書を提出する姿を見た。

 「日本人は政治に積極参加する意識が欠けている。政治が国民の方を向いていないなら、アクションを起こさないといけない」

 そんな時、出会ったのが国民参加型の政治を掲げる政治団体「参政党」だった。「既存の政党とは異なり、党内の意見を聞いた上で政策を決めるところが魅力的」と昨年に入党。党内からの勧めもあり、今回の出馬を決めた。

 鹿児島県出身。同じ九州の長崎は旅行で何度も訪れたことがある。「人口減など、長崎には日本の問題が凝縮されている。地域の問題や魅力を考えつつ全国に通じる政策を考えたい」


 政党の略称 自民=自民党、立民=立憲民主党、公明=公明党、維新=日本維新の会、共産=共産党、国民=国民民主党、れいわ=れいわ新選組、社民=社民党、N党=NHK党

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