【速報】ポスト下敷きで小4死亡、大川市に3660万円賠償命令 「事故予見できた」 福岡地裁久留米支部

 福岡県大川市の川口小で2017年1月、体育の授業中に倒れたゴールポストの下敷きになって小学4年男児=当時(10)=が死亡した事故を巡り、市が安全管理を怠ったためだとして両親が約4300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁久留米支部は24日、市に約3660万円の支払いを命じた。

 判決理由で立川毅裁判長は、過去に同種の事故が発生し、文部科学省が繰り返しゴールを固定・点検するよう通知していたことを踏まえ「校長は事故の発生を容易に予見できた」と指摘。「(教員に通知を徹底して)ゴールを点検し、固定しておく注意義務を怠った」として過失を認めた。

 市側は「男児がゴールのロープにぶら下がったため倒れた」として過失相殺を主張したが、立川裁判長は「教員は過去の事故や文科省通知を把握しておらず、児童に教えてもいなかった。男児が危険性を認識できたとはいえない」として退けた。

 判決によると、17年1月13日、サッカーのキーパーをしていた男児が、味方の得点に喜びゴールのロープにぶら下がったところ、ゴールが倒れて下敷きになり、搬送先で亡くなった。

 原告側は、事故の起きたゴール以外の3カ所のゴールはくいで固定されていたのに、事故調査委員会が19年3月に出した報告書に載せなかった点などについて、報告が不十分だとして市側の調査報告義務違反も主張したが、判決は「調査目的に照らせば不十分とはいえない」とした。(玉置采也加)

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