母校で過ごした恐怖の一夜「伝える責任がある」九州豪雨17歳の語り部

 落雷の時刻で止まった時計、流入した土砂が砂ぼこりとなって残る廊下…。死者、行方不明者42人を出した2017年の九州豪雨から間もなく5年。土石流が襲った福岡県朝倉市松末(ますえ)地区の高校2年、冨田響葵(ひびき)さん(17)はあの日、一夜を明かした母校、松末小=既に廃校=の校舎に立ち、みるみる増した水かさや、地区を一変させた泥流に思いを巡らせた。恐怖の記憶を口にすることには抵抗もあったが、被災者の一人として、今は体験を語り継ぐ活動を始めている。

 同小6年だった17年7月5日。雨が昼に強まったが、気になっていたのは午後の水泳の授業に使う水着を忘れたことだった。「もっと降れば休校になるのに」。先生に怒られたくない気持ちと、大したことにはならないという思い込みからそんなことを考えていた。

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