言論へのテロ 政界に激震 麻生氏「いきなりすぎるだろ・・・」

 憲政史上最長政権を実現し、現在も自民党最大派閥の長として政権で重きを成してきた安倍晋三元首相が8日、参院選の応援演説中の銃撃テロに遭って命を閉じた。2日後に投開票を控えた列島を前代未聞のショックが駆け巡り、自民党幹部は絶句。与野党から、暴力による言論封殺を容認しないとの悲痛な叫びが上がった。

 報道各社が安倍氏の訃報を速報して、約1時間後の午後7時前。官邸でカメラの前に立った岸田文雄首相は、目を充血させ、口を真一文字に引き結び、こらえるように何度も鼻から強く息を吸い込んだ。

 「安倍元総理は、私にとっても当選同期であり、多くの時間を共にした良き友人でありました」と悼み、続ける。「この国を愛し、常に時代の一歩先を見通し、未来を切り開くためにさまざまな分野で実績を残した偉大な政治家を、こうした形で失ってしまったことは重ね重ね、残念でなりません。心から哀悼の意を表する次第です」

 語気を強め、首相は繰り返す。「民主主義の根幹たる自由で公正な選挙は、絶対に守り抜かなければならない。決して暴力に屈しないという断固たる決意の下、明日(9日)は予定通り選挙活動を進めることにします。選挙戦の最後の瞬間まで、自分の声で直接、国民の皆さんに訴え続けたい」。やりとりは11分強。終始、こわばった表情だった。

 この日、午前11時半過ぎ-。

 安倍氏が襲撃されたとの一報が流れ、政府は直後に官邸の危機管理センターに対策室を設置。参院選の応援で山形県にいた首相は急きょヘリで帰京し、遊説中の閣僚や党役員も呼び戻した。「心肺停止」などと新たな情報が入るたび、党本部を包む空気が険しさを増す。

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