北斎の名品紹介 ボストン美術館所蔵「北斎展」

会場では代表作142点を紹介。北斎の世界を堪能できる 拡大

会場では代表作142点を紹介。北斎の世界を堪能できる

■今月末まで北九州市立美術館分館
 
 米国・ボストン美術館の所蔵品から葛飾北斎(1760~1849)の名品を紹介する特別展「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」が31日まで、北九州市小倉北区室町のリバーウォーク北九州5階、同市立美術館分館で開かれている。

 特別展を担当する同館学芸員の重松知美さんは「北斎は版画、版本、肉筆画のあらゆる分野で優れた作品を残していますが、この展覧会では特に版画に焦点を当てています」と話す。

 注目の作品の一つに「諸国瀧廻(めぐ)り」(1833年頃)がある。日本各地の名瀑(ばく)を描いた風景版画のシリーズで、発色に優れた輸入顔料「ベロ藍」が生む青色が画面に独特のトーンを与えている。「青を潤沢に用いることで流れる水のさまざまな表情や個性を魅力的に表現。全8図をまとめて見られる貴重な機会です」と重松さん。

 特にお勧めの一点を聞くと「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧(あみだがたき)」を挙げた。「優美な曲線による水の揺らめきと、そこから直線に落ちていく水の動きが何とも繊細で涼やかです」。

 見ればいい暑気払いになりそうだ。

 観覧料は一般1300円、高校・大学生800円、小中学生600円。会期中無休。問い合わせは同館=093(562)3215。


=2014/08/09付 西日本新聞夕刊=

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