【こんにちは!あかちゃん 第21部】さぁ!新制度 選び方は<4>料金は「応能負担」に

 保育所や幼稚園、認定こども園の利用料はどうなるのか?
 
 「損得勘定で選ぶつもりはないが、料金は気になる」。北九州市のファイナンシャルプランナー、内木場豊さん(37)は新制度が迫るのを前に、長男(4)の預け先を今の幼稚園から認可保育所に変えるか、共働きの妻と一緒に迷っている。

 《認可保育所はこれまで通り、保護者の所得に応じて払う「応能負担」のまま。一方、幼稚園や認定こども園(幼稚園部分)は、これまで施設が自由に利用料を決められたが、新制度に移行すると、国が決めた「上限額」の制限を受け、保育所と同じ応能負担の仕組みになる。国は所得水準を5段階に分け、それぞれに上限額を設けた。最大で月2万5700円。市町村はこれ以下で、独自の利用料を決める。内閣府は「今の幼稚園や保育所の利用料と同じ程度の水準に設定した」という》

 イラストを見てほしい。今は幼稚園や認定こども園(幼稚園部分)を利用する場合、利用者はみんな同じ料金を払った後、ほとんどの自治体が実施している「就園奨励費」の補助金により、所得に応じて返金されている。新制度では就園奨励費が廃止され、最初から所得に応じた額を差し引いた利用料が設定される。

 内木場さんが利用する幼稚園は、来年度は新制度に移行しないので、利用料も、払う仕組みも変わらない。認可保育所は、自治体によっては保育所の応能負担の所得水準区分が細かく設定されており、収入次第で認可保育所の方が安くなる場合もある。

 《認可保育所は「応能負担」に変わりないが、新設される「保育短時間」(最長8時間)と「保育標準時間」(最長11時間)で、利用料は変わる。国が示している基準では、短時間は標準時間より1・7%の割安になる》

 佐賀市の自営業徳川浩充さん(53)は公務員の妻に代わり、認可保育所に通う長男(2)の送り迎えや、小1の長女(7)を合わせた家族4人の夕食を作るなど、積極的に育児にかかわる。新制度の説明会に参加するたびに「他の選択肢もあるのでは」という思いが募ってきた。

 ここ2年ほど、業績好調で年収が上がった。現在、保育料は約6万円だが、上がった年収で計算すると約8万円。子どもが3歳以上になると保育料は一気に下がるので、今の基準だと約3万円になりそうだ。

 新しい料金表はまだ確定していないので、自分の年収に照らし合わせてどうなるか分からない。ただ、確実なのは幼稚園か認定こども園(いずれも原則4時間)に移れば、最大でも月2万5700円で済み、しかも長女が小学3年生以下のため、長男の利用料は半額になる。「利用料は少しでも安い方がいい」と徳川さん。来春から長男を、新制度に移行する幼稚園か認定こども園に通わせるつもりだ。

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 28日午後1時半から、福岡市・天神のエルガーラホールで「子ども・子育て支援新制度フォーラム」が開かれる。福岡市主催。幼稚園、保育所関係者の討論会や講演会などがある。参加無料。定員500人。フォーラム事務局=092(524)2116。


=2014/09/26付 西日本新聞朝刊=

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