『アジアと考えるアジア』  福岡アジア文化賞委員会事務局 編 加藤暁子 取材・文  (1728円)

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『アジアと考えるアジア』福岡アジア文化賞委員会事務局編加藤暁子取材・文(1728円)

 福岡アジア文化賞(福岡市など主催)は今年、25年目を迎えた。アジアを舞台に、地道な活動を続けた人々にスポットを当て続けて四半世紀。受賞者は100人近くになった。

 東日本大震災と福島第1原発事故、戦争、気候変動…。出口が見えない混沌(こんとん)とした時代の中で、元新聞記者の筆者は受賞者6人にインタビューし、彼らの現在の活動、言葉の中から「私たちは何をなすべきか」の答えを探ろうとしている。

 干ばつに直面しているアフガニスタンやパキスタンで人々に寄り添い支援してきたペシャワール会の医師中村哲さん(2013年受賞)は、こう述べている。「自然をじっくり見て、自然と人間との関わりから大きな世界を見るという視点を、今こそ見つめ直す時なのです」と。

 6人の言葉からは、国籍や民族、政治、宗教などの背景を超えた賞の意義を理解できると同時に、次の世代への重要なメッセージをくみ取ることができる。


=2014/10/05付 西日本新聞朝刊=

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