山里 厳しさと優しさと 宮崎・西米良村 小河さんがブログ本

 宮崎県西米良村で暮らす写真家小河孝浩さん(53)が、自身のブログを一冊にまとめた写真日記「オガワタカヒロ毎日行進」(忘羊社)を出版した。コンパクトカメラで切り取った平凡な日常に、人口約1200人の山里に生きる人間の営みが映し出されている。

 小河さんは1980年代から東京でコマーシャル写真家として活動し、13年前に故郷の同村へ拠点を移した。本紙生活面で写真連載「西米良だより」(2007~09年)などを執筆したのを機に、ブログを毎日更新するようになった。

 本書は連載後の約4年半から161日分を選んで掲載した。四季の移ろいや家族の出来事を書き留めながら、村で写真を撮る意味に向き合っている。

 表紙に選んだのはなじみの理容店での一こま。店主の息子に初めて散髪してもらった「記念日」だ。店の様子は何十年も変わらず、鏡に映る人だけが変わっていく。理容店は村そのものなのかもしれない。

 小河さんは「西米良には忘れかけた『人の精神的な原風景』がある。村だからこその厳しさもあり、田舎暮らしに興味がある人にも読んでもらいたい」と話している。B6判96ページ、1620円。ブログ「オガワタカヒロ毎日行進」などで購入できる。


=2014/10/07付 西日本新聞朝刊=

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