「小倉織」復元と革新 特別展「築城則子-縞の今」

築城さんの代表作が並ぶ会場。現代アートのような展示も見応えがある 拡大

築城さんの代表作が並ぶ会場。現代アートのような展示も見応えがある

■11月3日まで北九州市立美術館分館 
 「幻の布」と呼ばれた小倉織(こくらおり)を現代によみがえらせた染織家築城(ついき)則子さん(61)の代表作を紹介する特別展「築城則子-縞(しま)の今」が11月3日まで、北九州市小倉北区のリバーウォーク北九州5階、同市立美術館分館で開かれている。

 築城さんは同市八幡東区出身。美しい縞と光沢のある質感が特徴の小倉織は、江戸時代にはかまや帯の生地として普及したが、昭和初期には生産が途絶えた。小倉織に魅せられた築城さんは、復元に取り組み、1984年に成功。さらに洗練されたデザインを取り入れ、小倉織の革新を目指している。

 同展は復元30周年を記念して企画。「小倉縞木綿帯(こくらしまもめんおび) 蒼水脈(あおすいみゃく)」(2012年)など帯や着物の代表作120点を展示。大型インスタレーション(空間構成)やリトグラフなど、現代アートの手法を取り入れた作品も注目される。

 会場で築城さんは「ただ復元するだけでなく、今の時代に生きる小倉織にしたかった。これからも挑戦していきたい」と語った。

 入場料は一般千円、高校・大学生600円、小中学生400円。会期中無休。

 18日午後2時から、施設内大学棟3階の西日本工業大学講義室で築城さんと陶芸家の今泉今右衛門さんの対談もある。参加無料、定員150人、当日先着順で受け付け。

 問い合わせは同美術館分館=093(562)3215。


=2014/10/11付 西日本新聞夕刊=

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