百済との交流浮き彫り 新年の特別展 九博、概要発表

 九州国立博物館(九博、福岡県太宰府市)は22日、来年1月1日から3月1日まで開催する特別展「古代日本と百済の交流-大宰府・飛鳥そして公州・扶餘」(西日本新聞社など主催)の概要を発表した。

 朝鮮半島南西部で4世紀から7世紀にかけて栄えた百済は、日本に多彩な文化と技術をもたらした。古墳時代から飛鳥時代にかけての交流史を日韓の文化財99件で紹介する。水城、大野城、基肄(きい)城の築造1350年を記念した企画。

 目玉は、九州初公開という奈良・石上(いそのかみ)神宮の国宝「七支刀(しちしとう)」。倭王が百済王から贈られたとされ、七つの枝刃を持つ特異な形状が特徴だ。韓国からは国立公州博物館の国宝「武寧(ぶねい)王墓誌」などが出品される。武寧王は佐賀県唐津市の加唐(かから)島で生まれたと伝わる百済王で、公州の武寧王陵で見つかった墓誌は韓国考古学最大の発見といわれる。

 近年の日韓関係は冷え込みが目立つが、九博の三輪嘉六館長は「文化的交流を通じて日韓の緊密な関係を築きたい」と語った。

 文化庁が全国の遺跡の発掘成果を紹介する「日本発掘」展も同時開催する。両特別展の問い合わせはNTTハローダイヤル=050(5542)8600。


=2014/10/23付 西日本新聞朝刊=

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