【子どもの貧困を考える】連鎖を断つには<中>「一人じゃない」が生きる力に

 ■新訳男女■ 
 高2の玲那(17)=仮名=は1人暮らし。両親は今夏、遠方に転居した。残ったのはマンションの1室と、わずかな現金。「自由が一瞬うれしかったけど、いろいろ支払いがあると知って、うわどうしよう、どうしようって…」

 放課後に週2日働くアルバイト代は月約2万円。通学用のバス定期券が7千円かかるので、スマートフォンの契約料や光熱費を支払うと3千円も残らない。食事は1日1~2食。親のことは恨んでいないという。「もう放っておこう、自分は自分の人生を行こうって。けど、すぐ自立って不安じゃないですか。みんなと一緒に卒業したいし」

 玲那が退学せず、前を向けるのは「一人じゃない」と思わせてくれる存在があるからだ。一般社団法人ストリート・プロジェクト(福岡市博多区)が貧困状態の若者に勉強の場や食事を提供する「ごちハウス」。理事長の坪井恵子さん(54)は、週に数回、ごちハウスで玲那と食事し、学校、児童相談所と連携しながら見守っている。学校では明るく振る舞う玲那だが、坪井さんには徐々に、生活や進学の悩みを漏らすようになった。

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