相続 落語で啓発 社団法人 「セミナーなど活用を」

生前の相続準備の大切さについて、創作落語を披露する桂ひな太郎さん 拡大

生前の相続準備の大切さについて、創作落語を披露する桂ひな太郎さん

 相続を生前に準備する大切さを分かりやすく理解してもらおうと、一般社団法人相続診断協会が創作落語による啓発に乗りだした。福岡市内のホテルで今月中旬、相続に関わる関係者向けの「試演会」を開き、落語家の桂ひな太郎さんが落語を披露。顧客向けのセミナーなどでの活用を呼び掛けた。

 同協会は、相続の多岐にわたる問題を理解して助言する「相続診断士」を育成し資格を付与、「笑顔相続」の普及を目指している。2015年1月には相続税法が改定され、課税対象者が増える。市民に学んでもらう場として、足を運んでもらいやすい落語による勉強会を発案。ひな太郎さんと協会職員が内容を練り、約45分の落語に仕上げた。

 作品は、事故死した男性が天国の入り口で遺言書を書き、生命保険金をめぐってもめてしまった息子ら3人を仲直りさせるというストーリー。笑いの中に、親の思いを伝えておく重要性を描いた。

 試演会には生命保険会社などの担当者ら約70人が出席した。落語の後は、税理士でもある同協会の小川実代表理事とひな太郎さんの掛け合いで解説。「笑顔相続と『争族』の分岐点は、親の意思が子どもに伝わっているかどうか。相続は人生最後の仕事。生前に準備する大切さを広めたい」と強調した。参加した生保営業担当者は「分かりやすい内容で、遺言が必要なことが伝わると思う」と話した。

 診断士は生保や金融、不動産業界の関係者が取得しており現在、約1万6千人。相続に関する情報の提供、税理士や弁護士への引き合わせなど道先案内人の役割を果たす。

 相続落語の問い合わせは同協会事務局=03(6661)9593。


=2014/12/23付 西日本新聞朝刊=

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