神話の世界 油絵に 仏人画家 九州国博で作品展 13日まで

九博ミュージアムホール前での開幕セレモニーでテープカットに臨むマークエステルさん(左から2番目) 拡大

九博ミュージアムホール前での開幕セレモニーでテープカットに臨むマークエステルさん(左から2番目)

 45年前の来日を機に日本神話に興味を抱いて「古事記」の世界を描き続けているフランス人画家、マークエステルさん(71)の作品展「日本神話展」が3日、九州国立博物館(太宰府市)で開幕した。3月14日に福岡市である舞台「ドラマチック古事記」のプレイベントとして、九州経済フォーラムなどが主催。2月13日まで。

 マークエステルさんは元外交官。大阪万博があった1970年に来日し、京都・清水寺で見た水墨画の「にじみ」の神秘性に魅せられて画家に転身。日本語を学ぼうと選んだ本に偶然古事記があり、大自然との交流や目に見えない精神世界などに共感し、神話の世界を描くようになったという。

 キャンバスに油彩で「にじみ」を表現する独自技法を確立したマークエステルさんは96年、三重・伊勢神宮に初めて作品を奉納。以来、全国の神社に作品の奉納を続けている。今回の絵画展開幕前日の2日にも、太宰府市の竈門(かまど)神社に奉納し、その数は132社になった。

 幼少時からギリシャなどの神話が好きだったというマークエステルさんは、九博での開幕セレモニーで「九州は心が温かい人が多い。お隣の中国や韓国と仲良くしてもらうことも絵画展の目的の一つ」などと日本語であいさつした。

 入場無料。全国の神社への奉納作品30~50点を展示していて、会期中、作品の入れ替えもある。


=2015/02/04付 西日本新聞朝刊=

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